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2016年のベストセラーHAT、そして Greetings from MIFUNE / KROFUNE



もう残すところ1日となりました、2016年。
今年もMIFUNE / KROFUNE をご贔屓いただき、ありがとうございました

今年あった事を振り返る前に、まずは昨年から始めましたベストセラーのHAT達をご紹介。

ファッションの流れ的には、ベレーが流行るよ、とか、キャスケット出てますよ、とか言われても
一向にそんな気配のないものがベストセラーなMIFUNEとKROFUNE...

でも、それでこそという感じもします。
だって、そのド真ん中で流行っているものは何処ででも買えるもんね。

という反面、今年の秋冬にKROFUNEからお出ししたニットCAP。
今まで、量感のあるニットCAPの形をしたHATは出していましたが、ずばりニットCAPというものを出したのは初でした。

ずーっと、出さないんですかと聞かれるアイテムではありました。
でも、ピターっとしてアタマの形が今ひとつキレイに出ない事とか、釈然としないところがあって、出してなかったのです。
でも、今回解決したのですよ〜。これはね、何処かの誰かが同じ仕様で作ったとしたら言い逃れ出来ないよ?というね。

そして実際にお届けした後、「これ、ホントにいいですよ」と、お客様に褒められる事も多かったニットCAP。
なので、次の秋冬にも別なニットで何色かお出しする予定です

他のベストセラーはどれも程度の差はありますが、どちらかというとBIGシルエットなものがランクイン。
前に比べて、着方のバランスの取り方が上手なお客様が増えて、この大きめシルエットも上手くかぶってくださる印象があります。
インスタとかで、写真を撮ったり撮られたりの機会が増えたからかな〜と思います。

ベストセラーに限らず、今年もたくさんのお客様に身につけていただけて、感謝しきり。
ありがとうございました顔


...と、インスタのお話しをしたので、まつわるお話しを少し。

私達のようなタイプのブランド/メーカーは、ご注文いただいた分をお作りする、という受注生産のシステムの所がほとんどです。
なので、今年の秋冬にお届けしたアイテムは、お届けの3〜4ヶ月前の3月に「展示会」という形で発表されています。
本来なら、バイヤーの方々のみが見る先のシーズンのものでしたが、
数年前から受注会を開いていただくお取扱い店のお客様や、直接展示会に来られる一般のお客様も、先取りで見ていただいたりしています。

そのとき、ブランド側としては、次のシーズンのご提案なのだから、当然「たった今」のトレンドのものではなく、新しい提案です。

どれぐらいの「新しさ」に視線を注ぐか。それがブランドの大小に関わらず問われる事。
さっきのベストセラーの時にお話ししましたが、MIFUNEとKROFUNEは、トレンドの事はあまり気しないで、ブランドらしさを追求するタイプです。

でも、ファッションの世界に身を置いているので、自然と自分たちが「これいいよね」というは、少し早すぎる次のトレンド、だったりします。

以前はその「少し早すぎる」というのは、いくらブランドらしさが出ていればOKのメーカーだって、商品化しても全くの無意味でした。だって、理解されないんだもの。

いままで、その「早すぎる感覚」が広く浸透するのに2年ぐらいかかっていたのが、インスタやSNSの登場でかなり縮まった感があります。

今までなら時間的にも量的にも消費される事で理解されるモノ...だったのが、何だか、単純にカッコいいからという理由だけで、
時間的に早い上にしかもその「いい」という熱をもったまま広く伝わっている...という気がしているのです。

ある有名な映画の一節に、その、早すぎる感覚が登場して伝わるまで、の事と、
その何となく身につけている流行っているものは、ヒリヒリとした選ぶ、という行為のもと、ちゃんと選ばれているのだ...という事を示したセリフがあって。転載しておきます。


 「あなたには関係ないことよね
  家のクローゼットから
  そのサエない“ブルーのセーター”を選んだ
  “私は着る物なんか気にしない”
  “マジメな人間”ということね

  でも、この色はブルーじゃない。

  ターコイズでもラピスでもない。

  セルリアンよ。

  知らないでしょうけど2002年に
  オスカー・デ・ラ・レンタがその色のソワレを
  サンローランがミリタリージャケットを発表。

  セルリアンは8つのコレクションに登場。

  たちまちブームになり
  全米のデパートや安いカジュアル服の店でも販売され
  あなたがセールで購入した。

  その“ブルー”は無数の労働の象徴よ。

  でもとても皮肉ね。
  ファッションと無関係と思ったセーターは
  そもそもここにいる私たちが選んだのよ。
  “こんなの”の中からね」



このセリフに「2002年」とありますが、まぁ、スマホが出る前の世代。

セリフを向けられている人は、ファッションなんてどうでもいい、と思っている人。
だから、もちろんMIFUNEやKROFUNEを選んでくださるお客様とは全く違う価値観の方に向けられた言葉なのだけれど、
その頃は本当にここにあるような時間の流れで、伝わっていました。

でもそのタイムロスが本当に短くなっていて、もう短いとか時間の長さの話しでなく、
このカッコいいと思って出したこのアイテムは、欲しいと言ってくれる人が具体的に何人、って如実に判る日も近いなぁ...と、思って。
あるいは、望むものがハッキリしたお客様が増えて、よりオーダーメイドに近くなったりするのかなぁ...とも思います。
もう、そうなるとハイブランドのお客様と変わらないのだけれど。

いずれにせよ、急に進んだ感がありました。2016年。


今年はオリーブ園で生命力にインスピレーションを得る事からスタートし、

美について思い出させられる再会があったり、

春を満喫したり、

初めてお伺いするお取り扱い店でお客様に会ったり、

魅せることについて考えさせられたり、日本語の難しさを痛感したり、断捨離をしたり、

際限なく色彩の融合を楽しんだり、早すぎる別れに落涙したり、

新しい決断に心からエールを送ったり、知らない土地でも縁のある方とはバッタリ会うもんだと思ったり。


書ききれないほどの新しい事・感覚を得たのと同時に、
あの時のアレ、この為だったのかという符号をとてもたくさん発見した1年でした。

2017年は、MIFUNEもKROFUNEもアニバーサリー・イヤー。
どんな1年になるでしょうか。年頭はアタマの芯を緩めて思いを馳せる時間にしたいです。

来年も、こりずにお付き合いいただけると幸いです。
皆さま どうぞよい年末年始をお迎えください(´▽`)ノ 


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2015年もありがとうございました◎ Greetings from MIFUNE / KROFUNE


もう残すところ1日となりました、2015年。
今年もMIFUNE / KROFUNE をご贔屓いただき、ありがとうございました

今年は「作る」という事について、本当に考えさせられた1年。

写真は、2015年のベストセラーHATたち
BLACK IS THE NEW BLACK...と思わせるほどの黒人気。
つば広HATもとても人気があり、定番化したように思います。

...と、ここまではFacebookInstagramでも掲載したのですが、
ブログではもう少し書きたいと思います。


その、「作る」という事について。

ファッションを生業にしていると、先の季節の事をずいぶん前に考えて形にしていきます。
何のアイテムが流行りそうで、何色がキテるのか。
いまやデザイナーでなくとも適切な言葉で検索すれば、ネットである程度はつかめるほど
あらゆる情報が出まわっています。

そんな情報をつなぎ合わせれば作った事がない人でも、何かしら「それらしき商品」が作れるかもしれない。
それがたった数回で終わってしまう事なのか、何年も続けられる事なのか。
そこが生業にできるかどうかの一線だと思います。

生業にしていると、選ぶ事の連続です。
このフォルムでいいのか、この色でいいのか、この素材でいいのか、これでいいのか。
その幾度ものディレクションによって、ひとつのモノが出来上がっています。

「ここが、こうだったらいいのに」
「こんなアイテムが欲しい」

そういう意見はとても参考になります。
あるいは、今まではそんな声を聞き入れる事が、お客様のためだと思っていたフシがあったのですが、
そうではなかったんです。

お客様は「寄せて作ったもの」ではなく「思いも寄らない、ワクワクするもの」に会いたいのだ、と
ある人と話していて気がついたのです。

たくさんの選ぶ行程を経て商品を作る。
あの人がこんな事を言っていたから、とかに合わせる事は
単に寄せただけ・当てにいっただけの事であって、一時のビジネスです。

こうだったらいいのに、という要望を聞いたら作れると思ってるのは、作り手の奢りです。
厳密には、言ってくださった方の思うようなのは作れません。
でも 思いも寄らないモノ、は作れるかもしれない。

なので、その部分をより丁寧に磨いていくしかないのだと。

そして 作った時の空気感も含め、どうまっすぐに、混じりけ無くお客様に届けるか。

その部分を、もっともっと準備して、今まで以上にやっていこう。
そういう事を人任せにせず、きっちり伝えていこう。

ビジネスとしてはとても不器用な方法だと思いますが、
そこをちゃんとやらないと、ウチのようなブランドはやっている意味がないのだと思うのです。

何が流行るとか、これがキテるとかは、自然と「いいな」と思う流れの中にいるので、
そこは気にせず作ったとしても、ちゃんと今の空気感で出来上がります。

あとは、どうしていきたいか。何のために時間を使うのか。
2017年にMIFUNEは15周年を迎えるので、その節目を目標に、少しずつシフトしていきたいと考えています。

そのリセットの意味もあって、2016春夏コレクションは少しアイテムを絞っています。
ただ今後作る商品は、定番として出し続けていきたくなるようなモノや、
今までとても人気があった商品を更にパワーアップさせたモノなど、
少しずつ、コレと思った内容で増やしていきます。

そして 2016年は、MIFUNEやKROFUNEの運営だけでなく
他の分野のデザインに関するプロジェクトや、クライアントから依頼があってするようなデザインの仕事も、
今まで以上に進んでいく予定です。「衣」をメインにやってきたとすれば、「住」と「食」が加わるかもしれません。

そんな活動が、MIFUNEやKROFUNEをもっと豊かにしてくれるとも思っています。


あー、長々書いちゃった。
FBとかTwitterとか発信するものはいくらでもあるので、なかなかブログの更新まで手が回らないですが、
今後はこんな長い話を、覚え書き兼ねてブログで書いていこうと思います。

来年も、こりずにお付き合いいただけると幸いです。
皆さま どうぞよい年末年始をお迎えください(´▽`)ノ 










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年頭らしくファッションの話し、そしてLUSHLIFE。


2015年が始まって半月。次の秋冬新作を考える日々が続いております。
少しばかり濃いスタート!? 適度にリフレッシュしながら進みたいものです。

そうは言ってもまだ春夏物のデリバリーも始まっていませんが...
お問い合わせや検索などいただいていますが、MIFUNEもKROFUNEも15ssは2月からお届けスタートです
最近は真夏以外はかぶっていただけるようになったウールフェルトのHATや、
受注会でも人気のあったスプリング・ガウンなどからお届け予定です。

新しくご紹介いただけるお店・地域もいくつかあります
また近くなったらお知らせしますので、今しばらくお待ちください顔







ファッション感覚のはなし。

...という事で 表題にもあるように、年頭らしくファッションの話しでも。

新作や新プロジェクトを進めるにあたって、いろんな資料に目を通します。
本や雑誌だけでなく、実際に街に出たり、ARTを見に行ったり...

そんな中、2012年2月の雑誌を見ていたら興味深い記事がありました。
『3.11以降ファッションはどう変わったか、そしてどう変わっていくのか。』

街中でもよくお見かけする、アローズの栗野さんがお話しされていた記事の中に、

僕らが考える洋服というものは、消費ではないし、買って終わりのものでもない。
“装いを正す”とか“襟を正す”とか、日本人にとって服を着るということは、もともとスピリチュアルなものです。
着物の時代には『こういうことを考えている人は・こういう所作で・こういう着物を着て』というのが
全部一緒になっていたので、着ることにおいてすべてが表現されていたわけです。


...という一節があって。
その後コラムは、震災で多くを失ったお客様が、自分が一歩を踏み出すために高価な靴を買ってくださったという
話しになっていくのですが、本当に改めて「着る」という事は「気持ちを上げる糧」なのであり、「表現」なんだなぁ...と思い。

新作でどんなモノを作ろうかと考えるとき、身につけてくれるお客様の事を考えます。
特にここ数年(それこそ、特に2011年以降かもしれない)、自分たちが作りたいモノだけを全面に出すのではなく、
「今年はこんな空気感だな」とか、「この色は来年まで待つべきだな」とか、
引き出しから出したり仕舞ったりを繰り返しながら、プランしていきます。

何故なら、ファッションとはいくら素敵でも、早すぎても遅すぎてもダメだからで、
その時代の感じ方が、人それぞれの個性だし、それぞれのブランドの特色となって出るのであって。

なので、いくらベーシックなアイテムが流行ったとしても、右へならえでは何処でも買えるものにしかならないし、
単に消費されるだけで、なんでわざわざ作ったんだろう...となってしまう。

そういう事は、大手の会社さんがやる事であって、
MIFUNEやKROFUNEでやるべき事では全く無く、そんな「右へならえ」が求められている事もないわけで。

やっぱり「表現」なんですね。表現のためのアイテム。
こう見られたい・表現したいと、お客様に思ってもらえるような気分を上げるアイテム。

そういう所で、モノ作りをしていきたいと、改めて思った年頭でした。








LUSHLIFE、フォーエバー。

MIFUNEとKROFUNEのお取引先に、仙台の「LUSHLIFE」さんというお店があります。
私たちが仙台出身ということもあって、オーナーのシホさんとは公私ともにお付き合いさせていただいているのですが、
1月末をもって閉店されるとの事。

...閉店の事を記事にする...というのはあまり無いかもしれませんが、マトリスムでデザインを担当させて頂いた経緯もあり、
私たちにしか書けない事もあるので覚え書きもかねてお伝えしたいと思います

デザインを担当というのは、お店のロゴやショッピングBAGを始め 様々なグラフィックデザインをやらせていただきました。
それまでも伝説のgardenさんや、SAKURAさんのショッピングBAGや販促ツールなどもデザインさせていただいているのですが
お店を作るという時に立ち会って、ロゴマークからやらせていただいたのは3店の中でもLUSHLIFEさんが初めてで。
開店までの3ヶ月ぐらいをかけて、デザインしたように思います。

LUSHLIFEのロゴは、象徴的な飾り文字のロゴマーク、赤葡萄酒の入った杯・百合の花・りんご・鍵・光…と、
店名を表すロゴタイプから成っています。

何か印になるような、わかる人には判る、物語性のあるアイコンを入れたマークがあったら良いなぁ...と思ったので、
創世記や神話、聖書に出てくるようなものや、
ターゲットだった 大人の女性に向けて、手にしていて欲しいものなどをモチーフにデザインしました。
そして、副題として英文で入れたコピーには甘美なチョコレートを。
お店の名前「豊潤な人生」にふさわしい煌めきを手に入れるべく、プランした記憶があります。

...というように、手短に話すとこのようなデザインコンセプトですが、
シホさんにプレゼンする時には、あまり細かな説明をしなかったと思います。
感覚が鋭いので、あまり説明しなくても、こんな感じという空気感を投げて、解ってくれるように思っていたフシもありますが...冷や汗
わからない事はわからない、と言ってくれるので、その辺は安心してデザインできるのです。

ショッピングBAGのデザインも楽しかったなぁ〜
印刷担当の営業さんに、そんな合わせ技した事ないって言われながら、何度も根気よくプランに付き合ってもらったと思います。
1色+金箔だけで、こんなに雰囲気ある紙袋、他に無いと自負しています。
(なので、この紙袋は残っていたらSAKURAでも使って欲しい...

お店を閉める事について、シホさんのブログで書かれていますが、終わらせた事というのは 何か新しいことへの「はじまり」です。
こうして開店する時から関わらせていただいた事、そして機会をいただいた事。とても感謝しています。
本当にありがとうございました顔
引き続き、仙台はSAKURAさんにてよろしくお願いいたします

...というように。変わっていける、変化を楽しむ事が出来る、というのは素敵な感覚だな、と思った2015の年頭。
マトリスムらしく、進んでいきたいと思います



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ランプシェードのテキスタイルをデザインしました

昨年、2013年10月にオープンした ザ・リッツ・カールトン天津。
メインダイニングのランプシェード用のテキスタイルを、デザインさせていただきました。








天井から吊るされたランプシェードは、スカーフ柄をコラージュしたようなリュクスな雰囲気、
テーブルライトは、鳥や動物が嵐の中を舞っているような影絵仕立てのグラフィック。

ランプシェードは直径130cmぐらいと伺ってたでしょうか、かなりの迫力です。
...テーブルライト、1台欲しい…


このメインダイニングや他のレストランなど、緻密なインテリアと演出は「STRICKLAND」さん。
2011年にした銀座「Furutoshi」さんに引き続き、お声かけていただきました。感謝涙き

…実はこのプロジェクト、随分前からお話はいただいていたのですが、
建築やインテリアの規模も大きいし、海外での進行なので、本当に時間がかかるんです。

例えば、MIFUNEやKROFUNEの、春と秋の年2回の新作発表・展示会をする…と決めたとすると、
"自分たち発" のプロジェクトでもあるけれど、旬を捉えて瞬発力でもって作る...というように、
その時のインスピレーションを元に、意外と短期間ですごい量を仕上げるんです。
そして時間の取り方も、年2回の発表に向けてだいたい1年のリズムって決まってくるんですよね。


でも、今回お仕事をご一緒させていただいて、建築やインテリアの進め方というのは、
とにかく細部の細部まで決めきらないと進めない…ということ。
出来上がる規模が、数百人という人が寛ぐ空間なのだから、あたり前と言えばあたり前なんですが、
本当にもうディレクションの応酬です。
そして、とても経済の動向に左右されます。
様々な視点でやり取りしてくる相手がいる事の他に、制御できない経済という"緩急"が加わります。
…これは、考えただけでも、おなかイタイよ…
馴れてるとはいえ、すごいなぁ。STRICKLANDのみなさん...

そして。

ちょうど、14ssの展示会に来てくれた 代表の赤尾さんが、
「リッツ天津、10月18日にオープン決まりました」って言ってたのが昨年の秋。
そして先日、ようやく彼らのサイトに今回の写真が掲載されたのですが、素晴らしいのひと言…
マトリスムも ほんの片鱗、こうして参加できた事がとても嬉しいです。

こうして経緯を思い返すと、あらためて みなさまに感謝の気持ちでいっぱい。
STRICKLANDの赤尾さんと木村さんをはじめ、スタッフの皆様、本当にありがとうございました顔


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時間がある時にする事、その1・読書


2014年、仕事も始まって1週間。
黙々とこまごまとした手仕事や、緻密な発注...なんかを繰り返して、年頭のウォームアップ。
こういう事は達成感があって良いですね。出だし、マイペースに順調

さて、こういう落ちついた充実感のある時や、気持ちに余裕のある時にする事と言えば「読書」。

ナウ・リーディング は、写真の2冊。
「グレイトフルデッドにマーケティングを学ぶ」と、松浦弥太郎さんの「本業失格」。

グレイトフルデッド、本当に経済が循環していて、しかも取り巻く環境や関わる人々がハッピーだという、
40年も前からこんなスタイルで続いているバンド。バンド、というか、もはや会社

前職でお世話になった編集長がよく言っていたのですが、「重要なのは見出し」だと。
この本を読んでると、本当にそうだなぁ...と思います。

なんせ、魅力的な見出しがいっぱい。ヤラセなしのマーケティング学。あ、学というより術。

何回か、時期をおいて読みかえしたいかなぁ...という本です。


 * * *


そして松浦弥太郎さんの「本業失格」。

この本が出たのは随分まえ。おくずけを見ると、ちょうど2000年、13〜14年前です。

新作の単行本として書店で見た時、この装丁は立花文穂さんだろうなぁ…と思って手に取ると、実際そうで。
その数年前に、映像のディレクターをしていた時に立花さんを取材させてもらった事があって、
そこで繰り返し見た片鱗が、装丁にあったんだと思う。

こういう、名前を見ずに、誰が作ったかわかるという事は作り手としてはとても重要。
この空気作りが絶妙なクリエイションをする人は、名指しで仕事が入る人だ。

そんな風に、最初はグレーと黄色が綺麗だな〜、という完全にジャケ買いで出会ったこの本。

松浦弥太郎さんも、今みたいに超ロングラン有名誌の編集長をしたりするもっと前、
ご自身で買い付けた本のセレクトショップのようなお店を中目黒とかでやられていた頃だと思う。

エッセイも旅な感じでリラックスできる文面なのですが、
今回読み返してすごくハマったのは対談。

常磐 響さんとの対談で、思惑とズレがあるという話。

何屋さんでもいいんだけど、デザインでも・商品でも・お店でも・理想に近づくほど、
それを買いに来る人は、ある種の違ったフィーバー感や期待を持って訪ねてくる…というような話。

ブランド運営もそうです。デザイナーとして、クライアントのやりたい事を形にする時もそうです。

想定していない受け手、というのがあって、その「想定していない受け手」が多ければ多いほど、
ビジネスとしては成功なんでしょうね〜、という。
顔が見えない善し悪しとか、コアなファンにドンズバに届く物を作る楽しみ...とかは無いんでしょうけどね。

あるいは、そこのズレがなく、多くの受け手にズキュンとなるモノを届けられるようになる事が
大多数を振り向かせる事が出来る、シンプルかつ・洗練かつ・キャッチーなんでしょうけどね。

ちなみに、この対談をしている時期が、2人とも30代半ばぐらい。
こういう、異業種で気の合う同年代って、貴重だよなぁ…。と、別視点からも思いながら読む本。


...こうして、混沌の良さと、シンプルを求める心の、相反する接点はないものか考え中。

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Surface = サーフェィスという言葉。


8月も第2週。
来週からお盆休みのところも多いので、忘れてる事がないか、確認しながら...の週。

そして、秋冬モノのお届けが始まったばかりなのですが、来年の春夏モノを考えています。
まずは、時間のかかるテキスタイル用のグラフィックから...
楽しくもあり、煮詰まる事もあり。今のところは楽しく作っています。

その柄や色彩の話でもあるんですが、最近「Surface / サーフェイス」という言葉を、方々で聞くようになりました。

サーフェイス。ちなみに、マトリスムの正式名称は「マトリスム サーフィスデザイン」です。

なぜこの名前にしたかというと、
オリジナルのテキスタイルを、スカーフやストールなど生地に近い形で発表するようになって4シーズン目ですが、
もともと、手刷りのシルクスクリーンの総柄生地を帽子にし始めたのがMIFUNEの始まりで、
最初は帽子より、生地に重きを置いていた事が由来なのです。

生地という平面のデザインが立体になった時の面白さがあったから、MIFUNEが続いているのですが、
もとは、平面の人です。

立体を、ピッタリと覆うような表皮。形と表皮の間が真空なぐらいに。

それぐらい、形になる事でその「表皮」が活きるような、
そんなグラフィックやカラーリングと、コンセプチャルなテーマで創っていく...というのが、
マトリスムのクリエイションです。

その「表皮」にあたるのが、「Surface / サーフェイス」なんですね。

最近この言葉を広告に使いはじめた、Windows系のPCでも
いろんな色が選んでもらえます/お好きなセッティングができます、という、
単にカラーバリエーション以上の事を説明しようと思った時に、
日本語でぴったりくる言葉が見つからなかった、というのが「Surface / サーフェイス」を使いはじめた理由かと。

カタカナに変換すると、大多数は「サーフェイス」となりますが、
マトリスムはあえて「サーフィス」にしています。

ネィティブぐらい喋れる友人は、サーフィスは何かの間違いでしょ、フィスじゃなくてフェイスでしょ、と、
正しく書いてくれますが「フィス」にしました。
ちなみに、どっちも正解。「フェイス」の方がメジャーな読み方なだけで。

デザイナーの恩師が「Surface」を「サーフィス」と発音してたから、というのもあります。
その方が、響きがいい気がして。

そして、この屋号にした時に友人から「表面デザインって事 うわべなの?」とも言われました。
もちろん、ちゃんと理解してのカラカイだけど...笑う

でも、うわべ、というのも、まんざらハズレじゃないのです。

これまで、結構いろんな「表皮」のデザインをやってきたと思います。
自分たちで直接できなくても、ディレクションすることも、少しずつ増えてきました。

例えば、写真の手紡ぎの毛糸。
秋冬のMIFUNEでコラボさせてもらった、毛糸紡ぎ作家のウスダレイコさんの糸。
この、超アナログな素材。1点モノじゃないなんて、気がおかしい。と思うかもしれません。

確かに、全く同じはできません。でも、この場合は「空気感」を揃えることで、生産が可能になります。

表皮の空気感。その表皮のすぐ上は、ひんやりした空気が漂っているのか、酸素が薄いほどの熱さなのか。
それとも、息をのむような知性が漂っているのか、デリカシーのカケラも無いムキダシがいいのか。

そのイメージが、なんとか伝われば、そのディレクションは成功。...受け手の方が優秀だからこそ出来る事なのですが...冷や汗

表皮、サーフェイスのデザインというのは、そういう事なのです。

出来上がった時の、手にした人の、その人のいる場所に、どんな佇まいのうわべなのか。うわべ上等!笑
 
「サーフィス」という発音の方を選んだマトリスム。
ひと味ちがう「表皮」の事を感じ取っていきたいと思います。


(...そして、新作のグラフィック制作に戻る...)




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私とスカーフ、2013。


2月 立春も過ぎ、そろそろ春が近いかもしれない日々。

次の秋冬モノの事がだんだんと現実的になってきて。そろそろ新作を考えはじめました。
先週中頃から、ようやく柄のデザインに辿り着きました。

いつもデザインしていて思うのですが、自分の趣味が濃い事に驚きます。
特にスカーフは「これも」「あれも」「この小さい部分も」と、
細部までイメージが巡るように配慮をした上でグッとくるアイテムだと思っているので、
単にプリントのグラフィックを考えるというよりも、曼荼羅を描いているような感じです。

そして来季で4シーズン目を迎えるスカーフ。
なんでスカーフを始めたのか、少し書きたいと思います。

 * * *

初めてスカーフを意識したのはまだ学生の頃。
とある子供アトリエ主催のパリ旅行に何となく行く事になってしまった時の事。

「その子供アトリエに何かしら関係のある」という以外は全くつながりのない人たちがツーリストの旅行。
学生の自分にとっては、大人すぎるほどのオバサマ方ばかりがいる中で、
一人だけ、「あ、この人話し通じそう」と思う女の人がいた。ヨーコさん。当時の彼女は36歳ぐらいだったと思う。

そういうカンは的中するもので、彼女の方も「この女の子となら仲良くできそう」と思ったらしく、
パリについて初めてのランチですぐ意気投合した。

海外に来ると、ブランド店で買い物というコースは、子供アトリエ主催の旅でも変わらずあって、
パリ在住の画家さんを案内兼・通訳に、なるべくパリにしかないようなセレクトショップのような店を、
8人ぐらいで、何だかダラダラ回っていた。

そのダラダラが耐えられなくなったのであろう、ヨーコさんが突如として、
「なんかつまんないね。」と言って店の外に出た。同意見の私と画家さんも外に出た。

そして「私、エルメスに行きたいんだよね。」とヨーコさんは歩き出してしまった。
待ってー、私も行くー。と、ダラダラ班の事を綺麗さっぱり忘れて、私も歩き出した。そして画家さんも。

まだ、携帯がカバンみたいにでっかい時代の話しだから、一度はぐれたら会うのは難しい。
なのに、本当に、なんの悪気もなく、天真爛漫にダラダラ班とはぐれてしまった。

シャンゼリゼ通りから歩く事数分、無事にエルメス本店に到着。

すかさず、スカーフのコーナーに進んで行くヨーコさん。
英語の通じる店員さんを見つけて、スカーフをたくさん見せて。と頼む。

きっとその躊躇のない雰囲気が通じたのだろう、
店員はマホガニーの広い机の上にスカーフを何枚も、何柄も出してくれた。

その、スカーフを見たとき。

うっとりと引き込まれるようなシルクの輝きに、見とれて、
ふわりと新しい柄が載せられては、またうっとりする、の繰り返し。

そこで「this one」を繰り返し言って、ヨーコさんは15枚のスカーフを買った。
かさばるから、と、箱に入れずにタトウに入れてもらって、
ゴールドカードで、ホントの大人買い。

ふわり、と、うっとり。
この時の光景は、ハイスピードカメラで撮った映像をスローで再生するようにはっきり覚えている。
コンサバの中で際立つ恍惚。スカーフってそういうアイテムなんだ、と。

その後、他の店でも買い物をして、面白かったね はぐれて正解だわ と、
地元の人しかいかないようなビストロで食事してホテルに戻ったら、
ダラダラ班が怒り心頭で待っていた。でも、ホントにはぐれて正解だった。

残りの2日間は、がぜん仲良くなった3人で何かと過ごし、
日本に戻ってきても、ヨーコさんとは東京で会ったり、仙台のご自宅に遊びに行ったりしたけれど、
お互いの引っ越しのタイミングで、連絡先がわからなくなってしまった。

 * * *

あれから、ずいぶん経って、スカーフの事なんかすっかり忘れていたとき。

偶然にもスカーフを作っているプリント会社の方と出会って、
すごい勢いでエルメスとコンサバ恍惚がフラッシュバックして、

タイトなスケジュールだけど、どうしても1ヵ月後の展示会のために作りたいんです!!!...と、
そのプリント会社の方も引くほどの勢いで話しを決めてしまった。

ほんとうに、そんなに詰め寄る事なんて滅多にないのに。なんのタイミングだろ。

そしてヨーコさんを思い出して、「そうだ、これ話さなきゃ」と思い、
地元の有名人だから何とか連絡とれるでしょ、と知っていそうな人に調べてもらっていた。

そう思って3シーズン目を終えたとき、ヨーコさんはもう「いない」、と人づてに聞いた。

なにそんなのいつ???と、教えてくれた知り合いに聞いたら、
ちょうど、スカーフをどうしても作るんだ、とプリント会社さんに詰め寄った9月の頃だった。

こういうタイミングで始まった訳ね。と。
ぞっとしたりは無いけど、もっと他の方法なかったのとヨーコさんに言いたい気持ちにはなった。

...とね。思いの外、ものすごく長い話しになってしまったけど、こんな事で始まったMIFUNEのスカーフ。
来季は、秋らしく、今までとは少し違う感じでリリースできると思います。4649


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最近のうっとり。


1月は年のはじまりであると共に、次の秋冬コレクションに思いをめぐらす時期でもあります。
いろいろなものを見ては、うっとりし。空気感をディレクションする時。

こんなネイルと独創的なリングの手もとから生まれるデザインは、とっても良さそうだ、と思ったり






ナチュラルで素朴な印象の椅子が、こんなペイントひとつでPOPに変身をとげるアイディアに感心したり






この人だ〜れ?という、駄菓子。ステッカー欲しさに買いたくなってみたり






加藤かずみさんという陶芸家の、
うすくクラックの入った、ホワイトチョコのようなマットな質感の置物に一目惚れ。
毎日手のひらに載せてみたり






赤の佇まいが妙に気になる靴、水引でキティを作ったキッチュに妙に惹かれたり






床も何もかも白い空間に、こんなテーブルを置いたら楽しそうだ、と思ったり。

どれも、何のつながりもないものだけれど、大切な種。として。
自分の考えの中に、植えていってる所です。


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MIFUNEは10周年を迎えました。
MIFUNE_10th_120801.jpg

なんと、本日8月1日をもって、MIFUNEが『10周年』を迎えました!

...驚きですねぇ。始めた頃には思いもよらない10年という月日。

デザイナーBLOGで書いていた事もあるかもしれませんが、
10年前の7月31日、シルクスクリーンでプリントしたテキスタイルの帽子を持って
閉店間際のカンナビスを訪れたデザイナー。

その場で、SOUTHさんに「明日から置くよ。ブランド名は」と聞かれ「...ミフネ」と答えて始まったMIFUNE。
幸運にも店頭に置かれたMIFUNEの帽子は数日でSOLD OUT、引き続きお取り扱いが決まったのでした。

...この始まりの話に限らず、今こうしてMIFUNEというブランドを続けられているのは
いくつもの偶然と出会いや幸運のおかげだと、思わずにはいられません。

ちょうど昨年の今頃、WEBマガジンの「PUBLIC-IMAGE ORG」にインタビュー取材を受けたのですが、
その時にブランドの変遷を振り返る事ができたので、今日の10周年を落ち着いて迎えられた気がします。

→ MIFUNE / KROFUNE インタビュー


その頃、1年前のNEWSブログに

インタビューで話した内容が、何のつまずきも無く、最短距離で進んだならば
4〜5年でここまで来れたかもしれない。

でも、何もなく歩くには随分とエッジの効いた道だったから、やっぱりこれぐらい時間がかかったのだろうと思う。


...と書いていて、
自分たちが「こう成りたい」と変化を願って努力し続けるのは当然の事だけれど、
本当にいろいろな方のおかげで、今があるのだと。

必ずしも身に付けてもらえるとは限らない「帽子」というアイテムを選んだブランドは、
年月を経て、他にも少し多彩なアイテムを出すようになりました。

年2回の展示会でお会いできるお取引先のバイヤーの皆さまや、
受注会に足を運んでくれたり、MIFUNEを選んでくれたお客様や、
はじめた頃から遊びに来て、お買い物をしてくれる友人達に、

これからも、見続けてもらえるように、やれる限りをやるしかない。やって行こうと思います。

そして、心から感謝しています。

今後とも「MIFUNE」をどうぞよろしくお願い致します顔き
Enjoy, MIFUNE (´▽`)ノ 



追 伸 →デザイナーBLOGでのごあいさつはこちら
 


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「田中一光ポスター1980-2002」ギャラリートークを聞いて。


先日、銀座のグラフィックデザインのギャラリー「ggg」にて開催中の(2/25まで)
「田中一光ポスター 1980-2002」展のギャラリートークに行ってきました。

今回のギャラリートークは、小池一子さんと原 研哉さん。
田中一光さんと共に無印良品を立ち上げた小池さんと、現在そのコンセプトを引き継いで深く関わられている原さんの
とても興味深いお話しを聞く機会。予定1時間半。

...こんな時は決まって直前に、1時間半もじっとしていられるだろうか...と自分の事を全く信用できずに伺う事になる。
話が面白いことは決まっているのに。そして、始まってみると全くの杞憂なんですけど。

今回のお話し、覚え書き程度に書き出すと...

眠れないぐらいおもしろかったんだよ人間の繋がりが先その後に仕事がきた
抑制は効いてるけど派手な世界(色について)日本と共にアメリカを感じるボドニー
ボールドな強い色派手な中に生きてると渋さにいってしまう
万博に参加するか悩む東北の四季日本の紋様サイケデリックアノニマス
デリケートな中間色にパンチのある色日本の伝統色のすごいところは言葉に置き換えたこと。灰桜とか。日本の色彩。
まず印刷物を作りたい。それで構成の内容が決まっていく編集と似てる
三回赤を刷る目指す色、具体的な色
庶民の色色を再現できないフラストレーション
エミール・ルダー社会全体で文字をつかう
からみとあまみ、デザインはやり過ぎると甘くなる中明朝体テキスタイルと紙
モリハナエビル光朝書体世界クラフト会議80年代
墨技紋纏別冊太陽琳派百図
メニーウェルフェス症候群あみなにもない、そぐ行為
プライベートブランドの在り方恐れないで日本のものをのんじゃう本歌どり
コンチネンタル・スタイルからの脱出傷ついた地球を治すデザイン

...というような。一部、回ってきた本に夢中になってた数分もありますが。

田中一光さんのデザインというのは、誰でも知らずに目にしているほど、街にたくさんある。

そして、色や形に関する事というのは、今のグラフィック・デザイナーも多大な影響を受けていると思う。
原 研哉さんは、色相環の話をされていたけれど、一光さんの色に関する感覚は環境からくる感覚的なものであって、
後で解明したら科学的な色相環にも驚くほどピッタリと当てはまる...という類いのものだと思う。

その原 研哉さんが、トーク中に会場へ回したのが
河出書房から出されていた「アートテクニックナウ/田中一光の文字とデザイン」という本だった。

その本に載っているのは、ツールとしてのMacが出てくる前のデザイナーのはなし。

90年代初めぐらいまでのグラフィックデザイナーとは、自分で印刷の原稿をなんと手作業で作っていた。
上の写真みたいに、写植で指定した文字とサイズの紙焼きが上がってきて、
ペーパーセメントでケント紙とかの上に貼って原稿を仕上げていく。
その際、スペーシングをしながら、感覚でもって空間を感じながら。
...ここまでで知らない単語がいっぱいでしょうけど(笑)

そのデザインに線が必要な場合は、なんと、自分で0.1ミリの線を引いていたりしたのだ。
だから、当時のグラフィックデザイナーは、不器用な人はなれなかった。
不器用な人もいたけれど、雑な人はなれなかった。

だから、感覚が秀でている事は今よりも光って見えた気がする。
けれど、誰がやっても同じ作業に見える切ったり貼ったりの作業は、実は誰がやっても同じにならない。
そして、その道具がMacに変わっても同じ事だという驚き。

色については、例えば「こんな色がいい」と印刷物を見た時、
カラーチップの束の中から即座に近い色を選べなければ、色に関する感覚を磨く必要がある。

そういう事の一つ一つの集まりが向き不向き。ほんとは道具なんて関係ないのだ。

...そんな感覚的な話から、コンセプトの話まで、色々な事を思わせていただいたギャラリートークでした。

傍らのコンセプトから社会全体への思いや未来の事。
相当に思いを馳せてデザインできる、
グラフィック・デザイナーって、本当におもしろい。

冒頭に、小池一子さんが言っていた「眠れないぐらいおもしろかったんだよ」という言葉のように。



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田中一光さんの本

・デザインの前後左右
・日本の色彩
・田中一光の文字とデザイン アート・テクニック・ナウ〈19〉

...上記、割と手に入りやすい本だと思います。なーんでも売ってるAMAZ◉Nなどで顔


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田中一光さんの展覧会

「田中一光とデザインの前後左右」展

21_21 DESIGN SIGHT
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内


→Official site

2012年の9月より、六本木ミッドタウン内にある「21_21 DESIGN SIGHT」にて行われるこの企画展は、
2002年に東京都現代美術館で開催された回顧展にならぶ展示になるのだろうと思います。
この場所で、この方達が...と思うと、行かずにはいられない展示です。


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